イベントおよび出力の概要

使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、製品比較チャートを参照してください。

イベントのタイプ:

名前

詳細

アナリティックイベント:

アナリティックイベントは、アラームとして使用したり、シームレスにアラーム機能と統合したりすることができます。

アナリティックイベントは、一般的に、外部のサードパーティのビデオコンテンツ分析(VCA)プロバイダから受信したデータです。VCAベースのシステムの例として、アクセスコントロールシステムが挙げられます。

ハードウェア入力イベント:

ドアセンサーなどのハードウェア入力を、ハードウェアデバイスの入力ポートに割り当てることができます。このような外部ハードウェア入力ユニットからの信号により、システムでイベントを生成することができます。

ハードウェアデバイスに取り付けられたハードウェア入力ユニットからの入力に基づくイベントを、ハードウェア入力イベントと呼びます。

一部のハードウェアデバイスには、モーションの検知、移動および静止中の物体の検知などの独自の機能があります(この機能はハードウェアデバイス独自のソフトウェアで設定します。通常は、ハードウェアデバイスのIPアドレスによってアクセスできる、ブラウザベースの設定インターフェースで設定します)。この場合、システムは、このような検知をハードウェアからの入力とみなします。また、この検知を入力イベントとして使うことも可能です。

最後に、ハードウェア入力イベントは、システムでのモーション検知の設定や、カメラからのビデオのシステムによるモーション検知に基づいて発生させることもできます。

また、このタイプのハードウェア入力イベントは、システムモーション検知イベントまたはVMD(ビデオモーション検知)イベントと呼ばれます。以前のバージョンの監視システムでは、VMDイベントは独自のタイプのイベントでした。現在は、ハードウェア入力イベントのタイプのひとつとみなされます。

ハードウェア出力:

ハードウェア出力ユニットを、さまざまなハードウェアデバイスの出力ポートに割り当てて、照明、サイレン、その他をシステムから起動することができます。こうしたハードウェア出力は、イベントによって自動的にアクティブにすることもできますし、クライアントから手動でアクティブにすることもできます。

手動イベント

イベントは、ユーザーがクライアントで選択することで、手動で生成することができます。これらのイベントは手動イベントと呼ばれます。

手動イベントは、グローバルイベントまたはタイマーイベントのタイプになります。

グローバルイベントはすべてのハードウェアに適用されますが、タイマーイベントは別個のイベントで、ハードウェア入力イベント、手動イベント、あるいは定義されたジェネリックイベントによってトリガされます。タイマーイベントは、定義されたイベントが発生した後、指定された時間(秒または分)の後に発生します。タイマーイベントは、幅広い目的で使用されますが、通常は前にトリガされたアクションを停止するために使用されます。

例:

たとえばドアが開くなどのハードウェア入力イベントに基づいて、カメラが録画を開始します。タイマーイベントにより、15秒後に録画が停止します。

ジェネリックイベント:

入力をTCPまたはUDPのパケット形式で受信することも可能です。これはシステムによって分析され、指定された基準に一致する場合に、イベントが生成されます。このようなイベントは、ジェネリックイベントと呼ばれます。

イベントでの出力コントロール:

ハードウェア出力は、イベントが発生した時に自動的に起動できます。たとえば、ドアが開くと(ハードウェア入力イベント)、照明がオンになります(ハードウェア出力)。

出力コントロールを設定する場合、システムで定義されているすべての出力およびイベントの中から選択することができます。特定のハードウェアデバイスで定義された出力やイベントの選択に制限されることはありません。単一のイベントを使って、複数の出力をアクティブ化することができます。

いずれかのタイプのイベントを設定する前に、たとえば、イベントデータのためにどのポートを使用するかなどの一般的なイベント処理を設定します。通常は、単にデフォルト値を使用するだけで構いませんが、組織で他の目的でこのポートを使用していないか確認することをお勧めします。一般的なイベント処理の設定を参照してください。

ハードウェアデバイスでハードウェア入力およびハードウェア出力ユニットの使用を指定する前に、そのセンサーの動作がデバイスによって認識されていることを確認してください。大半のハードウェアデバイスは、設定用インターフェースかCGIスクリプトのコマンドで表示できます。また、監視システムのリリースノートをチェックして、入力および出力によってコントロールされる動作が、使用しているハードウェアデバイスやファームウェアでサポートされているか確認してください。マスター/スレーブ設定で複数のサーバーを使用する場合、特定のハードウェアデバイスの入力および出力は1つのサーバーでのみ定義する必要があります。複数のサーバーで、同じハードウェアデバイス上の同じ入出力を定義しないでください。

ハードウェア入力ユニットを個別に設定する必要はありません。ハードウェアデバイスに接続されているハードウェア入力ユニットは、ハードウェアデバイスをシステムに追加した時点で自動的に検出されます。ハードウェア出力の場合も同様ですが、ハードウェア出力についてはシステムで簡単な設定を行う必要があります。

ハードウェア出力を設定して、たとえばドアが開いたタイミングや、ビデオでモーションが検知されたときに照明をオンにするなど、イベント発生時に出力を自動的にトリガしたい場合は、ハードウェア出力の追加およびイベントでのハードウェア出力の設定を参照してください。

イベントを設定する準備ができたら、ハードウェア入力イベントの追加ジェネリックイベントの追加手動イベントの追加を参照してください。他のイベントでタイマーイベントを使用したい場合は、タイマーイベントの追加を参照してください。

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