モーション検知&と領域の除外(プロパティ)

特定のカメラについてビデオおよび録画の設定する場合、モーション検知を調整することが重要になります。これは、いつ録画するか、いつEメール通知をするか、いつハードウェア出力(照明やサイレンなど)を有効にするかなどを決定するためです。それぞれのカメラに最適なモーション検知が得られるように調整しておくことで、不必要な録画や通知などを避けることができます。カメラの配置によっては、異なる物理的条件(昼/夜、強風/無風など)でモーション検知をテストすることを強くお勧めします。

カメラのモーション検知を設定する前に、圧縮、解像度などのカメラのビデオプロパティを設定する必要があります。

複数の同時ビデオストリーム出力に対応しないカメラは、監視サーバーとManagement Applicationに同時に接続することはできません。Milestoneでは、そうしたデバイスでモーション検知やPTZを設定する場合、Recording Serverサービス停止することを推奨しています。

Management Applicationでカメラからのビデオを表示するも参照してください。

有効

組み込みモーション検知を有効または無効にします。

グリッドを表示する

グリッドをオンまたはオフに切り替えます。

グリッドをオフにすることで、プレビュー画像がよりはっきり見える場合もあります。グリッドが表示されている場合と同じ方法で、モーション検知から除外する領域を選択します。グリッドがオンであれば、プレビュー画像はグリッドによって小さいセクションに分割されます。

モーション検知から除外する必要がある領域を定義するには、マウスボタンを押下した状態で、プレビュー画像の領域の上でマウスをドラッグします。左マウスボタンでグリッドを選択します。右マウスボタンでグリッドをクリアします。選択されたエリアが、青色で強調表示されます。

すべてを含める

プレビュー画像で、すべてのグリッドで区切られた部分を迅速に選択できます。これは、画像の大半のエリアでモーション検知を除外したい場合に便利です。その場合、モーション検知を除外したくない部分をクリアします。

すべてを除外する

プレビュー画像で、すべてのグリッドで区切られた部分をクリアします。

手動感度

この機能を有効にすると、モーションの感度スライドを自分で調整することもできます。

スライダーを左に動かすと感度レベルが上がり、右に動かすと感度レベルが下がります。

  • 感度レベルが高くなるほど、より少ない各ピクセルの変化でもモーションと見なされます。
  • 感度レベルが低くなるほど、各ピクセルの変化がより多くなった際にモーションと見なされます。

モーションが検知されたピクセルは、プレビュー画像で緑色に強調表示されます。

次の理由により、Milestoneは手動感度を有効にしないことをお勧めします。

  • ダイナミック感度の場合、システムは感度レベルを自動的に計算して最適化し、画像のノイズから発生するモーション検知を抑制します。
  • 夜間には、画像のノイズにより誤ったモーションが頻繁にトリガされますが、ダイナミック感度によりモーション検知が改善します。
  • 録画が多すぎることに起因するシステム過負荷は発生しません。
  • 録画が不十分なために結果が見られなくなることもありません。

感度

この設定を使用して、モーションとして認識するために変化する必要があるピクセルの数を決定します。感度が高いと、モーションとして認識するために必要なピクセルの変化は非常に小さくなります。モーションが検知されたエリアは、プレビュー画像で緑色に強調表示されます。

モーションと見なされたものだけが強調表示されるよう、スライダーの位置を選択します。スライダーを左へ移動させるほど、プレビューで強調表示される部分が増えます。これは、感度を非常に高くすると、各ピクセルのわずかな変化でさえモーションと見なされるからです。

スライダーを使用する代わりに、スライダーの横のフィールドで0~256の値を指定して、感度設定を制御することもできます。

モーション

必要なレベルのモーションによってのみ、モーション検知がトリガされるようにモーションスライダーを調整します。選択されたモーションレベルは、スライダーの上にあるレベルバーの黒い垂直線で示されます。黒い垂直線は、閾値になります。モーションが選択されたレベルを超える場合(右側)、バーの色が緑から赤に変わり、モーションが検知されたことを示します。

または、左のフィールドで0~10000の値を指定して、モーション設定を制御します。

スライダーを左へドラッグするほど、モーション検知に必要な変化が小さくなるので、よりモーション検知が表示されます。モーション検知の回数も録画するビデオの量、受信する通知の量などに影響を与えます。

キーフレームだけ

ビデオストリームのキーフレームのみでモーション検知を行うことで、モーション検知で使用するシステムのリソースを減らしたい場合は、キーフレームだけを選択します。

検知間隔

カメラからのビデオで、どれくらいの頻度でモーション検知分析を行うかを指定します。デフォルトは240ミリ秒ごとです(1秒にほぼ4回)。この間隔は、使用しているカメラのフレームレート設定には関係なく適用されます。

この設定を調整すると、モーション検知で使用されるシステムのリソースを低減できます。

検知解像度

画像全体を分析するか、選択した部分の画像を分析するかを指定します。たとえば25%と指定すると、すべてのピクセルを分析する代わりに4ピクセルごとに分析するので、使用するシステムのリソースは低減しますが、モーション検知の正確度も低下します。

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