PTZパトロール(プロパティ)

複数の同時ビデオストリーム出力に対応しないカメラは、監視サーバーとManagement Applicationに同時に接続することはできません。Milestoneでは、そうしたデバイスでモーション検知やPTZを設定する場合、Recording Serverサービス停止することを推奨しています。

Management Applicationでカメラからのビデオを表示するも参照してください。

使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、製品比較チャートを参照してください。

PTZ関連プロパティを設定できるのは、PTZ(パン/チルト/ズーム)カメラに対してだけです。PTZパトロールとは、複数のプリセット位置間でのPTZカメラの連続的な移動です。パトロールを使用するには、関連するPTZカメラに対して少なくとも2か所のプリセット位置を指定する必要があります。PTZパトロールを設定するには、パトロール設定リストでパトロールのプロファイルを選択し、関連するプロパティを指定して、パトロール設定の正確な動作を定義します。パトロールプロファイルを定義したら、パトロールプロファイルの使用を忘れずにスケジュールしてください。ユーザーが手動でPTZカメラを操作すると、パトロール動作が上書きされることに注意してください。必要に応じて、プリセットが1つだけのパトロール設定を指定できます。このようなパトロール設定が役に立つのは、以下の2つのケースです。 PTZカメラを指定された時刻に指定された位置へ移動させる場合。および、PTZカメラを手動操作で指定位置へ移動させる場合。

パトロールプロファイル

PTZカメラは、複数の異なるパトロールプロファイルに従ってパトロールを行うことがあります。たとえば、スーパーマーケットにあるPTZカメラは、営業時間内はあるパトロール設定に従ってパトロールを行ない、閉店後は別のパトロール設定に従ってパトロールを行なうことができます。他のカメラに対して定義済みパトロールプロファイルの名前を再利用することができます。これにより、単一のパトロール設定名を複数のPTZカメラで使用し、PTZパトロールのスケジューリングを簡単にすることができます。複数のPTZカメラでパトロール設定名を共有している場合にも、プリセット位置間でのそれぞれのカメラの動きは個別になります。

パトロール設定リストから、設定したいパトロール設定を選択します。

新規追加

新しいパトロール設定をリストに追加します。新しいパトロール設定を追加する場合、一意の名前を付けるか、PTZパトロールを行っている別のPTZカメラから既存の名前を再利用します。

複数の同じ名前のパトロールプロファイルを使用すると、後でスケジュールを設定する際に便利です。例:25台の異なるカメラで同じ名前「夜間パトロール」のパトロールプロファイルを設定している場合、たとえ「夜間パトロール」が25台のカメラのそれぞれに対して個別のプリセット位置をカバーしていても、25台のカメラのすべてで「夜間パトロール」の使用を一度にスケジュールできます。

削除

既存のパトロール設定を削除します。選択したパトロール設定は、警告なしでリストから削除されることに注意してください。

パトロールリスト

パトロール設定リストでパトロール設定を選択すると、選択したパトロールのスキームでどのPTZカメラのプリセット位置を使用するか指定できます。ボタンを使用して、選択したプリセット位置をパトロールリストにコピーします。プリセット位置リストでのプリセット位置の順番を変更するには、プリセット位置を選択し、またはボタンを使用して、選択したプリセット位置をリスト内で上下に移動させます。選択したプリセット位置は、一度のクリックで1ステップだけ移動します。後で、パトロールリストからプリセット位置を削除したくなった場合は、プリセット位置を選択して、ボタンをクリックします。

待ち時間(秒)

PTZカメラが、次のプリセット位置へ移動する前に、それぞれのプリセット位置で留まる時間を秒数で指定します。デフォルトは10秒です。待ち時間は、パトロール設定にあるすべてのプリセットに適用されます。PTZカメラは、それぞれのプリセット位置に同じ秒数だけ留まります。

移行時間(秒)

PTZカメラが、あるプリセット位置から別のプリセット位置へ移動するのに必要な時間を秒数で指定します。デフォルトは5秒です。この移行時間に、カメラのモーション検知は自動的に無効になります。これは、カメラがプリセット位置間を移動するときに、不必要なモーションが検出されるためです。指定した秒数が経過すると、モーション検知は再び自動的に有効になります。

移行時間は、パトロール設定にあるすべてのプリセットに適用されます。指定した秒数内で、カメラがパトロール設定のプリセット位置間を切り替えられることが重要です。できない場合、システムは間違ったモーションを検知する可能性があります。PTZカメラは、物理的に近い位置より、物理的に離れた場所(たとえば、極端に左にある場所から、極端に右にある場所へ)への移動に時間がかかる点に注意してください。

PTZスキャン

PTZスキャン(連続パン)をサポートしているPTZカメラはあまり多くありません。PTZスキャンを有効にして、チェックボックスの下にあるリストで、PTZスキャンの速度を選択します。PTZスキャンが機能するのは、PTZタイプ1のカメラだけです(プリセット位置がサーバー上で設定され、サーバー上に保存されるタイプです)。カメラがPTZタイプ2のカメラで、カメラ独自の設定インターフェースで定義し、PTZカメラ上に保存されたプリセット位置をインポートしている場合、PTZスキャンは動作を停止します。

PTZパトロールの一時停止

ユーザーがカメラを手動で操作したり、システムがイベントでのPTZを使用したりすると、PTZパトロールは自動的に一時停止します。また、システムがモーションを検知すると、PTZパトロールが一時停止することもあります。一時停止の設定は、選択したパトロール設定と連結しています。このため、同じカメラで、異なるパトロールプロファイルに異なる一時停止設定をするなど、柔軟性の高い設定ができます。

モーションが検知された場合のパトロール一時停止

システムがモーションを検知した時にPTZカメラがその位置に特定期間だけ留まるようにするには(PTZパトロールを一時停止するには)、以下の操作を実行します。

  1. モーションが検知された場合のパトロール一時停止チェックボックスを選択します。
  2. 以下の場合に、PTZカメラでパトロールを再開する必要があるかどうかを選択します。
  3. 選択したオプションに対する秒数(デフォルトはそれぞれ10秒と5秒)を指定します。
  4. 移行時間をゼロに設定しない限り、カメラがプリセット位置間を移動する際に、システムは自動的にモーション検知を無効にします。無効にしないと、カメラがプリセット位置間を移動している間に、無意味なモーションを検知する可能性があるためです。

PTZパトロールの再開

ユーザーがカメラを手動で操作したり、イベントでのPTZが使用されたりすると、システムは自動的にPTZパトロールを一時停止します。手動操作またはイベントベースの中断があった場合に、システムが通常のパトロールを再開するまでの秒数を指定できます。デフォルトは30秒です。

手動コントロールとは別に、XProtect Smart Clientのユーザーは、選択したPTZカメラのパトロールを完全に停止することもできます。したがって、XProtect Smart Clientユーザーの場合、ユーザーが手動でPTZカメラを制御した場合にのみ、パトロール設定セクションで指定した秒数が適用されます。ユーザーがPTZカメラのパトロールを完全に停止した場合はこれに該当しません。XProtect Smart ClientユーザーがPTZカメラのパトロールを完全に停止した場合、カメラのパトロールが再開するのはXProtect Smart Clientユーザーが再開を選択した場合だけです。

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