アーカイブは、統合された自動機能であり、この機能によって録画を移動し、新しい録画容量が確保できます。デフォルトでは、録画はそれぞれのカメラのデータベースに保存されます。それぞれのカメラのデータベースは、最大で600,000レコードまたは40 GBを保持することができます。カメラのデータベースが満杯になると、システムは自動的に録画をアーカイブします。したがって、十分にアーカイブできる容量があることが重要です。
アーカイブを有効にするための特別な操作は必要ありません。アーカイブはバックグラウンドで実行され、システムがインストールされた瞬間から自動的に有効になり、実行されます。保存処理中にネットワーク関連の問題が生じるのを防ぐため、最新の録画はローカルストレージに保存されます。
システムのデフォルト設定では、1日に1回またはデータベースが満杯になった時にアーカイブを行います。Management Applicationで、アーカイブがいつ、どれくらいの頻度で発生するかの設定を変更できます。また、アーカイブを最大で1日に24回まで、最低でも1時間の間隔でスケジュールすることもできます。こうすることで、データベースが満杯になる前に録画をアーカイブできます。大量の録画が予想される場合ほど、頻繁にアーカイブする必要があります。
また、個々のカメラのプロパティで、保持時間、すなわちカメラからの録画(カメラのデータベースにある録画ならびにアーカイブされた録画)を保持しておく時間を変更することも可能です。
カメラのデータベースが満杯になると、システムは自動的に録画をアーカイブします。一般的な録画およびアーカイブパスのプロパティの一部として、1つの時間制限(保持時間)を指定するだけです。保持時間によって、いつアーカイブが発生するかが決まることに注意してください。保持時間は、カメラからの録画(つまり、カメラのデータベースにある録画ならびにアーカイブされている録画)を保持しておく合計時間です。
アーカイブのバックアップ
Milestoneでは、共有違反やその他の誤動作の原因となることがあるため、カメラのデータベースの内容に基づいてバックアップを作成することは推奨していません。あるいは、アーカイブの内容に基づいてバックアップを作成します。個々のカメラに個々のアーカイブ場所を指定していない場合は、デフォルトのローカルアーカイブディレクトリである、アーカイブにバックアップされます。
重要:バックアップをスケジュールする際は、バックアップジョブのアーカイブ時間が決して重複しないように注意してください。
アーカイブが失敗する場合
まれなケースとして、たとえばネットワークの問題によって、アーカイブが失敗することもあります。ただし、これはシステムに脅威とはなりません。システムは、新しいデータベースを作成し、この新しいデータベースでアーカイブを続行できるからです。他のデータベースの場合と同様に、この新しいデータベースと古いデータベースの両方を操作し、表示することができます。
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